未完成のまま世を去ったマーラー
娘を亡くし、妻に裏切られ、病に倒れ
どんな心境でこの作曲を続けたのかは
が、
そんな苦悩だらけの中ほぼ完成させたのが
第1楽章『アダージョ』
余命を察したマーラーが
恋慕や怨恨そして諦念というもの全て織交ぜたようで
リスナーにストレスを与えさせてしまう妙な力まである(苦笑)
生のクラシック音楽鑑賞って
指揮者演奏者の体調や相性にも左右されますが
今回の演奏は
ドラマチックなバイオリンとフルートの共鳴や
鳥肌が立つくらい暗く冷たい音の響き
不気味で調和しない不協和音
彼の感じた『生』の例えが
音を通して痛いほど伝わってくるような辛く悲しい演奏でした
どんなジャンルにも共通して言えるコトだけど
予想や想像つかない音の流れはどこか不安定感を齎せます
が、
それでも『また聴きたい』気になる曲は
最聴する度に新たな発見あり感動あり自分なりの理解が深まったり...
不思議ですネ♪
これからもっと歳を重ねていくと
感じるナニかも違っていくものなのかな...?(笑)